Pythonではオブジェクトによってミュータブルとイミュータブルに分類されます。
本記事ではこの2つの違いと注意点について解説します。
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ミュータブルとは値を変更できるオブジェクトのこと
ミュータブルとは値を変更できるオブジェクトのことです。
主な型はリストや辞書などがあります。
イミュータブルとは値を変更できないオブジェクトのこと
イミュータブルとは値を変更できないオブジェクトのことです。
主な型はタプルや文字列などがあります。
なぜPythonの文字列はイミュータブルなのですか?
これにはいくつかの利点があります。
一つはパフォーマンスです。文字列がイミュータブルなら、生成時に領域を割り当てることができるので、必要な記憶域は固定されて、変更されません。これはタプルとリストを区別する理由の一つでもあります。
他の利点は、Python の文字列は数と同じくらい “基本的” なものと考えられることです。8 という値を他の何かに変える手段が無いように、文字列 “eight” を他の何かに変える手段も無いのです。
デザインと歴史 FAQ ー Python公式ドキュメント
id関数を使って確認する
ミュータブルなオブジェクトは、要素の追加・削除などをしてもIDは変わりません。またイミュータブルなオブジェクトは、同じIDのまま値を変更することはできません。
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ミュータブル・イミュータブルオブジェクトの注意点
ミュータブル・イミュータブルオブジェクトの注意点を解説します。
同じオブジェクトを参照する時としない時がある
Pythonにおいてミュータブルオブジェクトは同じ値を持ったとき、違うオブジェクトを参照することが保証されていますが、イミュータブルオブジェクトは同じオブジェクトを参照するときもあるし、そうでないときもあります。
つまり、a = 1、b = 1としたとき、a と b は値 1 を持つ同じオブジェクトを参照する時としないときがあります。しかし、c = []、d = [] とすると、 c と d は異なったリストを参照することが保証されているということです。
詳細はこちらをご確認ください。
デフォルト値は1回しか評価されない
関数のデフォルト値は1回しか評価されません。
よって、ミュータブルオブジェクトの場合に影響を受けます。
1回しか評価されないのでリストに値が追加されていく形になります。
これを避けたい場合は関数の中で空のリストを生成します。
まとめ
Pythonにおけるミュータブルとイミュータブルの違いを解説しました。それぞれの性質をきちんと理解することで、意図しない動作を回避できます。
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