この記事ではPython3エンジニア認定基礎試験の公式問題集をレビューします。
既に試験の勉強を始めている方ならお気づきかと思いますが、この試験はPythonの基礎の部分を定着させるため、試験範囲が広いです。
本書を活用することで、必要な知識を効率よく習得することができます。
動画で確認をしたい方はこちら
YouTubeに動画をあげています。動画で確認したい方はこちらをご活用ください。
はじめに
試験の内容を確認します。こちらの試験は一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会による認定資格です。
試験概要
Pythonエンジニア育成推進協会より引用
試験名:Python3 エンジニア認定基礎試験
(英名:Python 3 Certified Engineer Basic Examination)
資格名:Python3 エンジニア認定基礎試験合格者
(英名:Python 3 Basic Grammar Certification)
概要:文法基礎を問う試験
問題数:40問(すべて選択問題)
試験時間:60分
合格ライン:正答率70%
ITSS:職種:ソフトウェアディベロップメント、専門分野:応用ソフトのレベル1
出題範囲:主教材であるオライリー・ジャパン「Pythonチュートリアル(2021年9月1日より第四版に対応します)」
受験日:通年
試験センター:全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター
受験料金:1万円(税別) 学割5千円(税別)
出題範囲のPythonチュートリアルはこちらの書籍になります。
以下のチャンネルで解説をしていますのでよろしければご活用ください。
また、公式ホームページにもありますが、初学者の方がいきなり読むと難しい場合があるため、以下の書籍を一冊でも先に読むことをお勧めします。(他言語に触れたことがある方は問題ないと思います。)
プログラミング未経験者の方へ
プログラミング未経験者の方が、いきなり主教材を読まれると躓くことがありますので、以下の参考図書を読まれることをお勧めします。
https://www.pythonic-exam.com/exam/basic より引用
PC・タブレットで学習したい方はAmazonのKindle Unlimitedを利用するのもオススメ!!
学習にはGoogle Colabratoryを利用するのが簡単です。
Pythonを簡単に始めよう(Google Colabratory)
本の目次
本の目次は以下のようになります。
- 第1章 Pythonの特徴
- 第2章 テキストと数の操作
- 第3章 リストの操作
- 第4章 判定と繰り返し
- 第5章 関数
- 第6章 その他コレクションの操作
- 第7章 モジュール
- 第8章 ファイル入出力
- 第9章 例外処理
- 第10章 クラスとオブジェクトの操作
- 第11章 標準ライブラリ
- 第12章 仮想環境とサードパーティパッケージの利用
- 第13章 総仕上げ問題
もちろん試験範囲をすべて網羅することができます。また、13章には総仕上げ問題があり、理解度を確認することができます。
また、収録数の割合は次のようになります。
出題数の多い章に対して収録数も多くなっているため、徹底的に対策をすることができます。
筆者の感想
筆者が実際に読んだところ、以下のような感想を持ちました。
効率よく勉強できる
Pythonチュートリアルは公式ドキュメントだけあって、少し読みづらい(表現が分かりづらい)です。
その点、本書は徹底攻略シリーズだけあって読みやすく、スラスラ解き進めることができます。
また、問題を解いて学習をしていくスタイルなので、効率よく勉強することができます。
本だけで勉強できる
プログラミング学習は基本的にパソコンを使用しますが、本書は解説が充実しているため、本のみで学習をすることができます。パソコンが使えない環境でも試験勉強を進めることができるのはメリットだと思います。
以下が問題の掲載例です。
実際はもっと詳しい解説が載っています。
公式問題集を参考書として持つのもあり
Python初級~中級の参考書として1冊持っておいて損はないです。
解答には図解が多用されており、非常に分かりやすいものとなっています。
問題は初級~中級ですが、解説には基礎から応用まで載っているため、試験範囲以上の知識を身につけることができます。
よくある質問
試験に関してよくいただく質問を紹介します。
試験の過去問はある?
Python3エンジニア認定基礎試験では過去問が公開されていません。
ただし、公式ホームページに合格体験記が公開されているので、他の方の勉強方法を参考にすることはできます。
https://www.pythonic-exam.com/archives/category/success-story
関連記事
【Python3エンジニア認定基礎試験】合格体験記からみんなの勉強方法を探ってみた
試験の難易度は?
試験の難易度は本書の総仕上げ問題と同じくらいかと思います。
ただし本の前書きにも書いてありますが、公式問題集であってもそのまま出るわけではありません。また、試験の合格を保証するものでもありませんので、必要に応じてPythonチュートリアルも確認しましょう。
試験の合格率は?
過去のデータにはなりますが、合格率は77%(2018年4月時点)となっています。
一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会(代表理事:吉政忠志、本社所在:東京都世田谷区、以下「Pythonエンジニア育成推進協会」)は2017年6月から開始したPython 3 エンジニア認定基礎試験が2017年4月末時点で1273名の受験となり、開始11が月で1200名を超えたことを発表いたしました。同年4月末時点での合格者数は989名に達しました。
引用:https://www.pythonic-exam.com/archives/news/python1200
2024年3月追記
2024年2月末時点での合格率が発表されました。
Python 3 エンジニア認定基礎試験(Python基礎試験)
引用:https://www.pythonic-exam.com/archives/news/50000-2
・合格率76.0%
・Python業務未経験率 36.8%
・資格手当有り:27.6%
補足説明:基礎レベルの試験としては合格率、業務未経験率も妥当な数値になりました。最近では学生によるPython教育や中高年のリスキリング学習の一環での受験傾向が多く、個人での受験が多いことから資格手当の割合が少なくなっています。
まとめ
Python3エンジニア認定基礎試験の公式問題集についてまとめました。この資格はITパスポートや基本情報と違って過去問(過去問道場)がないため、今までは試験対策が難しかったのですが、本書が発売されたことで対策しやすくなりました。
また最近は機械学習やAIの開発が盛んになっており、Pythonを使いこなす力が求められてきています。試験合格への最短経路として活用してみてはいかがでしょうか。
【図解】Python 基礎文法の教科書を執筆しました!
本書は、これからPythonを学ぶ方や初学者の方でも無理なく勉強を進められるように、図解や画像を豊富に使って説明をしています。
内容はPythonチュートリアル(公式のドキュメント)に準拠しているため、理解必須の部分をこの1冊ですべて網羅することができます。
・エンジニアを目指したい
・プログラミングを1から習得したい
・リスキリングしてスキルアップしたい
そんな方は是非ご活用ください。
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